小平市役所
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小平市は、富士山が噴火した場合、山頂火口から距離があるため、溶岩流や火砕流などの被害を受けることはない一方、市内全域に2~10cm程度の火山灰が降り積もる可能性があります。いつ起こるかも知れない降灰などの災害に備えて、日頃から準備をしておきましょう。
(注)噴火規模や風向きなどの条件により、降灰の状況は変わります。
《火山灰の主な特徴》粒子が固くとがっている、湿ると電気を通す、湿ると固まる
| 身体への影響 | 主な対策 | |
| 目 | 火山灰は細かくとがっているため、目に入るとごろごろしたり、こすると目の表面に傷ができることがあります。 | ・外出時はゴーグル又は眼鏡を着用し、火山灰が目に入らないようにしましょう。 ・コンタクトレンズは角膜を傷つける恐れがあるため、外しましょう。 |
| 呼吸器系 | 火山灰は細かい粒子のため、大量に吸い込んだ場合、鼻やのどなどに異常が出たり、呼吸器疾患などを悪化させる恐れがあります。 | ・外出時はマスクを着用するなど、火山灰を吸い込まないようにしましょう。 |
| 皮膚 | 火山灰が肌につくとべたべたし、皮膚の炎症を起こすことがあります。 | ・肌が露出しないように、長袖・長ズボンを着用したり、傘で防護しましょう。 |
(注)中央防災会議「大規模噴火時の広域降灰対策検討WG報告(令和2年4月)」を参考
| 電力 | ・降雨時3mm以上の降灰で、碍子(がいし:電線等を支える器具)の絶縁低下による停電が発生。 ・電力供給量の低下が著しく、需要の抑制や電力融通等の対応でも必要な供給力が確保できない場合は停電に至る。 など |
| 上水道 | ・河川などに火山灰が降ると、水質が悪化し、降灰の影響が大きい浄水場では、水質基準超過のリスクがある。 ・停電により、水道の供給に支障が生じる可能性がある。 |
| 下水道 | ・降雨時、下水管の閉塞により、閉塞上流から雨水があふれる。 ・停電により、下水道の使用が制限される可能性がある。 |
| 通信 | ・噴火直後には利用者増による電話の輻輳(ふくそう:通信が一時的に集中し、回線などが処理しきれずにつながりにくくなる現象)が発生。 ・降雨時に、火山灰が基地局等の通信アンテナに付着すると、通信を阻害。 ・停電により、通信障害が発生する可能性がある。 |
| 道路(二輪駆動車) | ・乾燥時10cm以上、降雨時3cm以上の降灰で二輪駆動車が通行不能。 ・当該値未満でも、視界不良による安全通行困難、及び道路上の火山灰や鉄道停止に伴う交通量増等による速度低下や渋滞が発生。 |
| 鉄道 | ・微量の降灰で地上路線の運行が停止。 など |
| 建物 | ・降雨時30cm以上の堆積厚で木造家屋が火山灰の重みにより倒壊するものが発生。 ・体育館等の大スパン・緩勾配屋根の大型建物は、積雪荷重を超えると損壊するものが発生。 ・5cm以上の堆積厚で空調設備の室外機に不具合が生じる。 |
| 人の移動 | ・鉄道の運行停止とそれに伴う道路の渋滞による一時滞留者の発生、帰宅や出勤等の移動困難が生じる。 ・道路交通支障により、移動手段が徒歩に制限される。 |
| 物資 | ・一時滞留者や人口が多い地域では、少量の降灰でも、買い占め等による食料や飲料水等の売り切れが生じる。 ・交通支障が生じると、物資の配送や店舗の営業困難等により生活物資が入手困難となる。 |
| 農作物・水産物 | ・農作物に対する商品価値の低下や収穫不能が生じる。 など |
・東京都では、富士山噴火に伴う降灰が起きても、交通やライフラインが長期間ストップすることがなく、都市活動を維持するため、様々な対策を行っています。詳しくは「TOKYO強靭化プロジェクト」(外部リンク)をご覧ください。
東京都では、都内の広範囲に降灰の影響が及ぶ可能性がある一方、降灰そのものを原因として、直ちに生命に危険が及ぶおそれはないことから、「在宅避難」を原則としています。
《降灰予報》噴火後に、どこに・どれだけの量の火山灰が降るかや、活動が活発化している火山で、噴火が起こるとしたら、この範囲に降灰があるという事前の情報です。
| 1 降灰予報(定時) | 噴火の可能性が高い火山に対して、想定した噴煙高を用いて、18時間先までに噴火が発生した場合の降灰範囲や小さな噴石の落下範囲を計算し、定期的に発表します。 |
| 2 降灰予報(速報) | 噴火発生直後、事前に計算した想定噴火のうち最も適当なものを抽出し、1時間以内の降灰量分布や小さな噴石の落下範囲を、噴火後5~10分程度で速やかに発表します。 |
| 3 降灰予報(詳細) | 噴火発生後、観測した噴煙高を用いて、精度の良い降灰量分布や降灰開始時刻を計算し、6時間先までの詳細な予報を、噴火後20~30分程度で発表します。 |
・詳しくは「気象庁ホームページ」(外部リンク)をご覧ください。
いつ起こるかも知れない降灰などの災害に備え、マスクやゴーグル、食料品・生活必需品などを準備しておきましょう。食料などは最低3日分~推奨1週間分を備蓄しましょう。
(注)過去に富士山の噴火は2週間継続したため、可能であればそれ以上の備蓄ができるとよいです。
(注)震災に備えて備蓄しているものを活用し、その他にマスクやゴーグル等を準備しましょう。
| マスク | ぴったりと顔に密着し、隙間ができないマスク |
| ゴーグル | 細かい火山灰が浮遊している場所では、目への刺激を防ぐためのゴーグル(または眼鏡) |
| 清掃用具 | 積もった火山灰を取り除くためのほうきやスコップなど |
| 食品など | 水、無洗米、乾麺・即席麺、缶詰、レトルト食品、ベビーフード、アレルギー対応食品(必要な方) |
| 生活用品 | ポリ袋・ビニール袋、ラップ、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、生理用品、紙おむつ、石鹸、ドライシャンプー |
| 衛生用品 | 救急箱、常備薬・サプリメント、処方箋、ウェットティッシュ、口内洗浄液 |
| そのほか | 生活用水(風呂や洗濯機にためておくなど)、カセットコンロ・ボンベ、携帯(簡易)トイレ、懐中電灯、手回し充電式などのラジオ、乾電池・モバイルバッテリー、軍手、ポリタンク、ペットフード(ペットがいる場合) |
・東京都 Tokyo富士山降灰 特設サイト(外部リンク)
Englishもあります。If Mount Fuji were to erupt... Large amounts of volcanic ash may fall in Tokyo.Understand the impacts of ashfall and prepare for it.