小平市役所
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代表 042-341-1211
更新日: 2021年(令和3年)3月20日 作成部署:企画政策部 秘書広報課
市報こだいら4面の記事を抜粋して掲載します。
鈴木遺跡は鈴木町一丁目周辺にあります。
当時の人々の暮らしや、実際に出土したものを紹介します。
問合せ
文化スポーツ課 電話042(346)9501
鈴木遺跡の場所に人々が住んでいたのは、今からおよそ3万8,000年前から1万6,000年前までの後期旧石器時代です。
このころは氷河時代で、地球全体が現在より寒冷でした。
中でも、最も寒かった約2万年前は、気温が今より7度から8度ほど低かったと言われています。
当時の人々は、農耕や牧畜などはせず、ナウマンゾウ、オオツノシカ、ヤギュウなどの狩猟を行ったり、自然にあるものをとったり集めたりして暮らしていました。
しかし、針葉樹が多く、食べられる木の実が少なかったうえ、土器や弓矢といった道具もなく、食物の入手は非常に困難でした。
このため、人々は2家族ほどの少人数のグループで生活し、食物を求めて住む場所を頻繁に移動しなくてはなりませんでした。
鈴木遺跡には当時、現在の石神井川の源流があり、水に恵まれた場所だったことから、人々の生活の拠点になり、交流の地であったと考えられています。
地層とは、火山灰などが下から順に降り積もったものです。
その中の人間活動が確認できるまとまりを文化層と言います。
鈴木遺跡では、12枚もの文化層があります。
ここから、長い年月にわたり鈴木遺跡が当時の人々の生活の拠点になっていたことがわかります。