小平市役所
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化学物質とは、元素や化合物等の化学物質によって構成されており、私たちの身の周りにある全てのものが化学物質でできているといえます。私たちは、日常生活や事業活動において様々な化学物質を使用し、大気や水、土壌を通して環境中に排出しています。
化学物質にはそれぞれ特定の性質があり、その性質を利用して原材料や製品など様々な形で利用され、私たちの生活を豊かにし、快適な生活のために欠かせないものとなっています。例えば、多くの殺虫剤には昆虫の神経を麻痺させる性質をもつ化学物質が入っており、害虫を駆除する効果があります。また、洗剤には界面活性剤という成分が入っており、水と油を混ぜ合わせる性質を利用して油汚れを落としています。
化学物質は、便利で快適な毎日の生活を維持するうえで欠かせないものとなっている一方で、適正に管理しなければ、人や動植物に悪影響を及ぼすおそれがあります。このように大気や河川、海などの環境中に排出された化学物質が人や動植物に悪影響を及ぼす可能性を、化学物質の「環境リスク」といいます。
環境リスクの程度は、化学物質の種類ごとの有害性の強さと体に取り込む量(暴露量)によって決まります。なお、有害性とは、化学物質が人や動植物に悪い影響を及ぼす性質のことをいいます。また、有害性や暴露量は化学物質ごとに異なります。
例えば、有害性が高い化学物質であっても少量の摂取であれば環境リスクは低くなります。一方で、有害性が低くても大量に摂取すると悪影響を及ぼす可能性は高くなります。このように、有害性が高い化学物質であっても、使用方法を守り、適切に管理・処分が行われていれば、日常生活において危険が生じることはありませんが、有害性が小さい化学物質であっても、誤った使用方法や管理によって、一時的に大量に暴露したり、もしくは長い期間に渡って少量が暴露すれば悪影響を及ぼすおそれがあります。
化学物質による環境リスクを低減させるためには、それらの物質の適正な管理、使用が求められるほか、身の回りの化学物質の環境リスクを正しく理解することが大切です。
環境リスクを低減するために、化学物質の中には各種法令により環境中への排出基準が設けられているものや、管理方法や使用量について行政への報告が求められているものがあります。
また、私たち一人ひとりが「使用方法を守って正しく使用する」「無駄を省き必要な量だけ使用する」「換気を十分に行う」など、日常の生活の中で心掛けることで生物の生態系や環境の保全につながります。
香害とは、合成洗剤や柔軟剤、化粧品類等に含まれる合成香料、いわゆる化学物質によって、頭痛やめまい、吐き気などの健康被害が生じることを言います。香りは、自分にとって快適でも、不快に感じる人がいることを理解することが大切です。
香りの感じ方には個人差がありますので、自分にとって快適な香りであっても、周囲には困っている人もいることをご理解ください。
また、香り付きの製品の使用に当たっては、周囲の方にもご配慮いただきながら使用量の目安などを参考にご使用ください。